2011年4月29日金曜日

餌としてのミールワーム単独使用 1

Mealworms as a sole diet for reptiles and amphibians.


両爬を飼育していく上でもっとも重要な問題となってくるのが餌ですよね。
餌といっても活き餌しか食べない彼ら、ヨーロッパイエコ、フタホシ、ミールワーム、ワックスワーム、バターワーム、フェニックスワームなどなどいろいろな種類があります。


一番メジャーなのはやはりイエコでしょうか。
イエコを使用する際の問題点としては、
「見た目が受け付けない」・・・フタホシよりはましといえども、少し受け付けない感もある。
「脱走」・・・屋内飼育の場合SSサイズなど逃げられても確認のしようがない。かといって屋外ではキープが日本の気候では未だ難しい。
「におい」・・・やはり臭います。神経質な方にはちょっと無理。


といったことでしょうか。


ミールワームは、臭わない、キープが楽、脱走の心配がない、まあ見た目も許せる。
というなかなかに良いステータスを持っているにもかかわらず、その栄養価(リン:カルシウムの適正とされている値がコオロギにくらべて大変悪い、カロリーが多い)のせいであまり用いられません。


しかし欧米などでは単独でレオパを育て上げたり、フトアゴを育て上げたりといった話もちらほら聞きます。




というわけで、ミールワームを単独使用するという選択肢があれば大変に嬉しいものなのです。
今日はひとつ海外の記事を紹介します。


http://abigalesedibles.com/2011/03/mealworms-vs-crickets-a-battle-to-the-health/


こちらのミールワームvsコオロギというなんともわかり易い、しかも比較的最近かかれたレポートについてです。参照されている研究については、
1. Rich CN and Talent LG. The Effects of Prey Species on Food Conversion Efficiency and Growth of an Insectivorous Lizard. Zoo Biology 2008;27:181-187.
と少し古めのものではありますが。


ここではFence lizardのベビーたちを、ミールワームのみを単独で与える群と、コオロギのみを単独で与える群とに分けて、その成長を記録しています。
結果としては、どちらも十分に大人に育ち、ミールワームの方が体長が大きくなるという結果でした。
その理由としてはやはり脂質の多さ、カロリーの多さがあげられています。


もともと爬虫類や両生類の大型になる種類はやはり大きく育て上げてこその醍醐味です。
この記事の筆者はこう締めくくっています。


Mealworms were just better.


またいろいろとこの件については調べて書きたいと思っています。

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